
翻訳ページの制作見本&ギャラリー
さまざまな制作見本をご紹介します
●アッシャー家の崩壊 エドガー・アラン・ポー

[上]語順訳[下]英原文 英語の原文の行のすぐ上に、原文の語順で短い訳文が、日本語で乗っかるような形で示されています。このような訳文の仕方を、私たちは「聴訳あるいは聴語順訳」と呼んでいます――英文の語順のままに日本語を置いていますので、直訳ですねと言われることもありますが、英語では「ワード フォ ワードの訳文」といわれている「語順訳」で訳文を表示しています。もちろん、通常の訳文で表示する場合もよくあります――通常の訳文は「普通訳」と呼んでいます。

(聴語順訳・カルタ取り) 英文を聴きながら、12面ある聴語順訳のカードを、聞こえている順番に取っていこう――実際には、そのカードのどこかに鉛筆などでマークしていくカルタ取りです。ご覧のように、語順訳を、たて書きに書いています。和文の元の文では改行しているところも、改行しないで、その場所に三つか四つのスペースを置いて、文章に改行が全くないようにしています。意外にお感じになるかもしれませんが、オーディオブックから聴こえてくる英文には(聴きとれる)改行のシルシがありませんから、このようにプリントされている仕方で聴きつづけるのも英文の理解をより容易にしていくことになるでしょう。

(聴語順訳・縦型) 訳文(聴語順訳)を文字を大きくし、長いたて型にしたものです。 PDFには2ページ分あります。

[左]短い原文[右]短い訳文 藤の花房ゆれるイメージから下り藤(ウィステリア)方式 と呼ばれるものです。 和文の小さい文字がびっしりと書かれているのを、オーディオブックを聴きながら見ていくのも、集中できて、時間のたつのを忘れるほどです。 PDFには2ページ分あります。
ポーの代表作「アッシャー家の崩壊」の冒頭部分です。
ポーの作品のどの文章も、オーディオブック―音読録音―と、2か国語ページ表示を利用すれば、十数回利用しても、まだ、受け取ることがいっぱいある文章であり英語なのです。訳文と英文を、できれば両方を同時に見ながら、またオーディオブックを聴きながら、繰り返し味わってください。
1839年の作品ですが、英語はこの二百年、長期間にわたって、日本語よりも変化することが少なかった言語であろうと考えています。もしこういった点に興味がありましたら、ぜひいずれ話し合いしましょう。
●ランダー氏の小邸/群集の人 エドガー・アラン・ポー

[左]普通訳 三段[右]英文 一段 左側に和文を三段に置いています。聴こえてくる英文は普通訳の和文と語順が違うため、和文がたてに長いと、英文を聴きながら和文を見続けていくことが困難になります。そのため、和文は三段あるいは多段にして縦の行の長さを短く、和文の数行を一度に見られるようにして、聴こえてくる英文を理解しながら、和文を見つづけられるようにしています。 少し外れることはよくありますが、左欄の和文と右欄の英文の位置が、左右ほぼ同一の高さのところにあるようにしています。

(語順訳・カルタ取り) 英文を聴きながら、ここでは九面ある聴語順訳のカードを、聞こえている順番に取っていこう――実際には、そのカードのどこかに鉛筆などでマークしていくカルタ取りです。ご覧のように、語順訳を、たて書きに書いています。和文の元の文では改行しているところも、改行しないで、その場所に三つか四つのスペースを置いて、文章に改行が全くないようにしています。意外にお感じになるかもしれませんが、オーディオブックから聴こえてくる英文には(聴きとれる)改行のシルシがありませんから、このようにプリントされている仕方で聴きつづけるのも英文の理解をより容易にしていくことになるでしょう。

(聴語順訳・縦型)※左右で2作品 このページ見本の中央に「――文字が細かいので集中して見続ける必要があり――」とあるように、英文をよく理解できるようになるには、このように、見続ける和文が小さいこと、細かいことも、聴き取ろうとする集中力を高める方法です。

[上]語順訳・縦型[下]英原文・横型 ページを上下二つに分けて、それぞれに縦型の和文と横型の英文を幅いっぱいに入れたものです。 PDFでは2ページ分あります。

[左]短い原文[右]短い訳文 藤の花房ゆれるイメージから下り藤(ウィステリア)方式 と呼ばれるものです。 和文の小さい文字がびっしりと書かれているのを、オーディオブックを聴きながら見ていくのも、集中できて、時間のたつのを忘れるほどです。 「アッシャー家の崩壊」よりは文字を大きくしたタイプです。 PDFには2ページ分あります。
3枚目のみ2作品掲載です。
右『ランダー氏の小邸』
左『群集の人』
※青字は説明文
●大鴉(おおがらす) エドガー・アラン・ポー

[上]普通訳[下]英原文

[上]普通訳(手書き)[下]英原文 を一面に並べたもの

[上]英原文[右下]普通訳 [左下]翻訳家 西条八十の名訳 ポーの詩歌の、優れた翻訳者の訳文を読む――この日本語の詩文は、訳文ではなくオリジナルの日本詩であるように思る。元の英詩の全体から日本の詩がほとほとと湧き上がってきているのだ。

[上]英原文[右下]普通訳 [左下]翻訳家 西条八十の名訳 名訳の「離ればなれ……かげなぐる」「いま永久(とことは)にその名なし」をぜひ原文と読み比べてみてください。 ―――すばらしい―――素晴らしいポーと霊妙な八十―――こうなれば、もう、宝物ですね。
詩歌の例です。詩文については、小説とは格別の扱いをするのがいいでしょう。感慨深く読んで頂けるように努めています。
ポーの「大鴉(おおがらす ― ザ レイヴン)」は十八章からなる詩文です。
3・4枚目は詩人・作詞家としても知られる西条八十(やそ)による名訳も併記しています。
●白鯨 ハーマン・メルヴィル

[左]普通訳 五段[右]英文 一段 和文の訳文中に「(xxxx)」とあるのは、翻訳書の巻末のページに「(訳注)」が表示されていることのシルシです。原文と訳文の両方を見ながら、オーディオブックも聴きながら、何回も文章を味わい感じてください。 PDFには2ページ分あります。

(普通訳・横型) 訳文のみを大きめの文字で横書きにしたものです。 PDFには2ページ分あります。
さあ、世界の文学書の中でも歴史的圧巻の書「白鯨」を楽しんでください。
PDFにはそれぞれ2ページ分ありますので、ぜひご覧ください。
●その他の作品

[上]普通訳[下]英原文 『巨大訴訟』ジョン・グリシャム この英文の原文は、現代の米国のミステリー書作家の文章ですが、ご覧のように、いまの弁護士事務所で表現されている文章です。法律関係の事項に通じていないと、原文だけでは表現されていることが理解しにくいかもしれません。この文章の翻訳者は、事務所で普通に使われている会話を、みごとに訳文で表現しています

[左]日本人の原著の文章 四段 [右]その英文訳 一段 『象の消滅』村上春樹 この英文を聴きながら、左の日本文の原文を見つづけたり、また出来ることならこの日本文も音読してテープにとり、その音読の録音を聴きながら英文を見続けるのは良いでしょう――単に良いという以上にすばらしいこと、言語理解についてご自身の新しい考え方を持つようになるでしょう。

[左]普通訳 四段[右]英文 一段 『子どもたちはどこにいる』メアリー・ヒギンズ・クラーク ここに書かれているケープ・コッド湾や岬ケープなどを訪れたことがあって、知っておられる方も多いでしょう。二つの言語でそのあたりをお読みになって、しばらく回想され、思い出に浸るのはいいでしょうね。

[左]普通訳 五段[右]英文 一段 『探偵エルヴィスコール物語り「サンセット大通りの疑惑」』ロバート・クレイス PDFには2ページ分あります。
ここでは4作品ご紹介しています。
2〜4作品目は、左に和文・右に英文という並び自体は同じですが、文字の大きさや行間、和文の段数などを変えています。
いまは、DTP(デスクトップパブリッシング)の和文(英文も)のフォントが何種類も存在しますから、好きなフォントにして、プリントし、鑑賞するのも楽しいことです――それを私たちは、「コンテンツ・スマート・ハンドリング」と呼んでいます。英語などから暫らく離れていた方でも、ご自身のパソコンで、英語・日本語の2か国語ページ表示して、スマートに楽しむことが出来ます。ほかにも当倶楽部で、ときどき開催する「プリンタビリティ研究会」で、工夫してプリントすることの楽しさと効果を――ブックレット(冊子)を作ることも、皆で話し合っています。
